涼風を誘う花風鈴の音(正寿院)
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正寿院の創建は約800年前、正治2年(1200年)に飯尾山医王教寺(養老元年717年創建、現在は廃寺)の塔頭寺院として建立されたと伝えられています。

山号は慈眼山(じげんざん)
お寺の少し奥に瀧谷という小さな滝があり、ここで祈雨の修法を行うと龍神さまが現れ、恵みの雨を降らしたという。ことに当院は瀧谷寺(りゅうこくじ)
とも云われていました。ここから流れる水が地区の生活水でもあり、地名が川の上と書いて川上(かわかみ)、また鎮守の神様が弁財天からして「水」と
深い関わりのあるお寺ということがわかります。

御本尊は十一面観世音(鎌倉時代~後期 町指定文化財)で50年に1度だけご開扉される秘仏。また当院の不動明王坐像(鎌倉時代 国指定重要文化財)は
日本を代表する仏師の一人 快慶の作であります。

夏には、境内に2000個の風鈴が吊られ、涼を感じる風鈴まつりが行われることから、風鈴寺とも云われています。