奈良公園撮影紀行
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 観光客に親しまれてきた奈良公園(奈良市)のシカは1000年以上前に祖先集団から分岐し、その後独自の遺伝子型を持つ系統として長く生き残ったことが、福島大学などの遺伝子解析の結果から明らかになってきたそうです。研究グループは、奈良のシカが消滅することなく生存できたのは「神の使い」などとして手厚く保護された証とみている。
 奈良のシカは、日本を代表する大型野生動物であるニホンジカの仲間だそうです。ニホンジカは国内では北海道から南西諸島に至るまで広く生息しています。この中でも奈良公園周辺のシカは1957年に「奈良のシカ」として国の天然記念物に指定されています。奈良県の調査では昨年7月時点で約1200頭いるということです。